介護事業
社会福祉法人敬寿会
【介護企業インタビュー】特定技能で20名以上採用/経緯やコストを聞いた
1994年創業、東北と首都圏にて11の介護事業所を運営する社会福祉法人敬寿会(2021年2月現在)。今般、MUSUBEEサービスを通じて20名以上の特定技能人材の採用を行いました。
そこで、同会にて採用活動を行っている阿部様に、インタビューを実施させて頂きました。
(*インタビューはコロナ対策のため、オンラインにて行いました。)
- 特定技能制度の利用開始の経緯
- 他制度と比べてのメリット
- コスト感
- 苦労した点(給与水準や住居選定など)
上記の内容を伺ってきました。
【企業様プロフィール】
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目次
元々は技能実習制度を利用、しかし課題感があり特定技能制度へ
―これまでの採用方法について、外国人採用のご経験等お聞かせください
もともとはハローワークの求人を基軸にしていましたが、介護業界は人材不足ということで希望通りの人数は集まっていませんでした。
3年ほど前(2018年)から、優良人材紹介サービスと広告媒体を通して求人サイトの登録を始めるとともに、施設周辺でのビラ配りなども行っていました。しかし、これらの施策も思うようにいかず、費用対効果が悪かったのが現状です。
そこで2019年5月より外国人材の採用に踏み切りました。この時期は特定技能制度が出来て間もない頃でしたが、まだ情報も少なかったので、まずは技能実習制度を活用し、ベトナム人の採用活動に着手しました。
こちらも様々な課題感(下記記載)があったので、2021年から特定技能制度への取組を始めました。
特定技能は他の制度に比べて、採用活動における課題解決につながる
―介護分野ではいくつか外国人採用の制度が整備されていますが、今回から特定技能制度に取り組んだ理由を教えてください。
「技能実習制度」は、現地採用が基本だったので、現地に赴かなかればいけなかった点は以前より課題と考えていました。また、人材によって日本語能力のバラつきがあり、想定以上に研修期間が必要でした。
「EPA介護福祉士」ですが、制度のハードルが高く当会には馴染まないと判断し、検討はしませんでした。
在留資格「介護」に関してですが、当初は探してみたものの求職者の人数が少なかったので辞めました。
このような検討の結果、特定技能制度を利用しようということになりました。
制度の理解と社内浸透、給与テーブルや住居選定等に係る各種規定の整備が大変
―特定技能制度の活用開始にあたり、苦労した点はありましたか?
はい、いくつかございました。
①特定技能制度への理解と、取組開始にあたっての社内決裁
外国人採用に関しては、当会では技能実習制度を中心に据えていたので、まず特定技能制度に取り組む意義やメリット、安全性を社内の人間に理解してもらう必要がありました。
MUSUBEEさんの営業の方から弊社のトップに直接提案もしてもらいつつ、半年ほどかけて制度への理解を深めました。
②給与水準の設定(新たな社内給与制度の整備)
募集をかけてみたものの、従前より社内規定で定めていた外国人人材の賃金レベルでは、求職者はなかなか集まりませんでした。
そこで社内の給与制度を改定し、賃金水準を引き上げて採用活動を行いました。
③住居選定(新たな社内規定の整備)
これまでは、社内人材向けに法人名義で住居を借りることはしませんでしたが、外国人個人での家探しはかなり苦労すると聞いていました。
そこで、こちらに関しても社内規定を新たに整備し、法人名義で住居を借り上げられるようにして、外国人の方に住環境を整えました。
④面接=集団面接の実施
外国人人材の採用を始めてからしばらくは個人面接を行っていましたが、どうしても求職者を選定する基準が曖昧でした。
特定技能制度への取組後は、面接形式を個人面接から集団面接に変えることで、日本語レベルなどの比較もその場で行えるようになり、選定基準が明確になりました。
大幅なコストダウンにつながった
―取り組んでみて採用活動に係るコストはいかがでしょうか?
有料人材サービス(国内人材)や技能実習制度に比べて、大幅なコストダウンにつながっています。
ご存じの通り、国内人材を採用するにはかなりのコストと労力がかかりますし、技能実習制度についても、冒頭お話ししたような費用(現地出張費や研修費用等)がかかります。
その点、特定技能制度はメリットが大きいかと思います。
外国人人材同士の横のつながりを大切にしています
―社内コミュニケーションを円滑にするために気を付けていることはありますか?
日本人と外国人のつながりというよりは、(お互い悩みを共有したりできるので)各拠点ごとの外国人同士でお話しする機会を(オンライン)で設けたりしています。
特定技能人材に関してはこれから入社する方がほとんどなので、まだ実施はしていませんが従前同様に行っていく予定です。
特定技能人材も、まずは座学から入ってもらう
―今回ご入社が決まっている特定技能人材の方々の配属予定先や任せたい仕事があれば教えてください。
(特定技能人材は直ぐに配置基準に算入できますが)、まずは座学から入って頂く予定です。
もともと技能実習生に向けての教育体制はマニュアル化(制度化)をしていまして、特定技能人材についても同様に行っていく予定です。
座学研修が終わりましたら、入居者の方々と一緒に過ごす時間を作り、徐々に慣れてもらうよう計画しています。
MUSUBEEは「特定技能制度」特化、全ての疑問に答えてくれる
―数ある人材紹介サービスの中からMUSUBEEを選んだ理由を教えて頂けますか?
MUSUBEEさんを含めて、複数の人材紹介サービスに登録させてもらいました。特定技能制度に関しては我々も初めて取組むものなので、各事業者さんに色々と質問したのですが、MUSUBEEさんはとても親切にわかりやすく答えて頂きました。
他の事業者さんでは答えられなかったものもあったりしたのですが、MUSUBEEさんは全ての疑問にしっかり回答をくれたので信頼させて頂きました。
他事業者と異なり、MUSUBEEさんは特定技能制度専門でサービスを行っているからこそ、色々と知見があったりするのかなとは思っています。
ただ、これまで内定辞退者が2名ほどいましたので、今後の要望としては、求職者の情報収集精度をもっと向上してくださるとありがたいなあと感じています。
特定技能制度の活用はメリット大きい
―今後の特定技能人材採用の取組についてお聞かせください。
技能実習制度やEPA介護福祉士と比較して、特定技能制度は費用対効果が高いと感じており、今後も取組を強化していく予定です。
過去に接客業などの経験がある方が介護業界には合っているかなというのが肌感としてありますので、そのあたり踏まえた上で今後も人材の紹介を頂けるとありがたいです。
今後とも、ぜひよろしくお願いいたします。
―こちらこそよろしくお願いします!本日は、貴重なお時間を頂きましてありがとうございました!
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