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特定技能1号介護で働く外国人の実態は? 出身国や日本語レベル、困りごとなどを紹介!

特定技能1号介護の分野で特定技能外国人を雇用するにあたって、特定技能1号介護外国人の出身国や就労期間、学歴、悩みなど、リアルな実態を知っておきたい方もいるでしょう。

今回は、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの「介護分野に係る特定技能等の受入れの実態に関する調査研究事業【報告書】」から、介護分野における特定技能外国人の実態についてまとめてご紹介していきます。

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介護分野に係る特定技能等の受入れの実態に関する調査研究事業【報告書】(三菱UFJリサーチ&コンサルティング

特定技能1号介護分野の特定技能外国人の基本属性

まずは、特定技能介護外国人職員の基本属性として、国籍や日本における居住期間、介護施設・事業所における就労期間、学歴などをご紹介します。

国籍

ベトナムが38.6%で1位、フィリピンが20.5%で2位、インドネシアが16.9%で3位という結果です。介護の分野では特にベトナム出身者が活躍しているようです。

日本の居住期間

居住期間は「1年以上~3年未満」が42.2%で1位、「3年以上~5年未満」が22.9%で2位、「5年以上」が18.1%で3位という結果です。

介護施設・事業所での就労期間

就労期間は「1年以上~3年未満」と「1年未満」がどちらも36.1%で1位、「3年以上~5年未満」が18.1%で3位という結果です。全体的にまだ働き始めたばかりの方が多い印象になっています。

学歴

学歴は「大学・大学院」が56.6%で1位、「専門学校」が15.7%で2位、「短期大学」が10.8%で3位という結果です。大学・大学院を卒業している方が半分以上占めているので、介護分野において学歴の高い人材を見つけるのは困難ではないでしょう。

特定技能1号介護分野の特定技能外国人の資格状況

介護福祉士国家試験の受験状況

「受けていない」が69.8%であり、ほとんどの方が受験していないとわかります。また、「不合格だった」が16.9%、「合格した」が0%であり、受験した方はいても合格者は出ていないようです。

介護福祉士国家試験の今後の受験意向

「受けたい」が83.3%であり、ほとんどの方が介護福祉士国家試験の受験を希望しているとわかります。今後は介護分野の特定技能人材が、介護福祉士の資格を取得していく流れが予想できます。

特定技能1号介護分野の特定技能外国人の日本語レベル

日本語レベルは「N3程度」が51.8%で1位、「N4程度」が21.7%で2位、「N2程度」が16.9%で3位という結果です。

なお、難易度についてはN1が最も高く、N5が最も易しくなっています。したがって介護分野では、「普通」~「やや易しい」レベルの日本語を読み聞きできる人材が多いとわかります。

具体的な認定レベルの目安は下記のサイトで詳細を確認できるので、気になった方はチェックしてみてください。

特定技能1号介護分野の特定技能外国人の給与

1か月あたりの給与は「15万円~20万円」が48.2%で1位、「10万円~15万円」が32.5%で2位、「20万円~25万円」が12.0%で3位という結果です。

20万円を超える方が少ない印象となっており、介護分野では今後も待遇を改善する余地は高いといえるでしょう。

特定技能1号介護分野の特定技能外国人が日本で介護の仕事をしたいと思った理由

「家族に送金したいから、家族のため」が61.4%で1位、「日本語を学びたいから」「日本の介護を学びたいから」がどちらも59%で3位という結果です。

介護分野では、家族のために働く方や、日本語・介護のスキルを学ぶために働く方が多い傾向になっています。

特定技能1号介護分野の特定技能外国人が日本で困ったことと相談先

特定技能外国人が日本で困ったことや、困ったときの相談先について紹介します。

日本で困ったこと

「日本語の勉強」が36.1%で1位、「介護の勉強」が27.7%で2位、「お金」が26.5%で3位という結果です。
お金よりも学習に関する困りごとが多くなっています。介護分野で特定技能外国人を受け入れるときは、研修や教育の体制に力を入れる必要がありそうです。

困ったときの相談先

「職場の日本人職員」が55.4%で1位、「母国・外国人の友だち・知りあい」が41%で2位、「職場の母国・外国人の職員」が36.1%で3位という結果です。

日本人職員以外には、母国・外国人の職員も多くなっています。母国語を話せる外国人職員の導入も検討したほうがよさそうです。

特定技能1号介護分野の特定技能外国人が仕事に希望すること

1-2年後については、「介護の技術や能力を高めたい」が75.9%で1位、「介護施設・事業所で後輩の面倒をみたい」が16.9%で2位、「介護の日本語を教えたい」が15.7%で3位という結果です。

5年後については、「介護の技術や能力を高めたい」が56.6%で1位、「介護の日本語を教えたい」が26.5%で2位、「介護施設・事業所で後輩の面倒をみたい」が20.5%で3位という結果です。

仕事で介護スキルを高めたい方がほとんどであり、介護分野の特定技能外国人は就業意欲が高いことがわかります。

また、日本語を教えることや、後輩の面倒をみることについて興味を持っている方も多い傾向です。外国人同士がうまくフォローしあえる職場環境を整備すれば、教育の負担も減らせるでしょう。


MUSUBEE編集部

特定技能の外国人採用を考える企業にとってお役立ち情報を提供します。

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