特定技能外国人に理解しやすい「やさしい」日本語の変換例を受入企業と登録支援機関のご担当者に紹介いたします!
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特定技能外国人の皆さんにとって、日本での生活や仕事において、日本語を使うことは欠かせません。特に日本語の試験レベルがN4程度とされる中、専門用語や複雑な表現に直面することで、理解するのが難しい場面もあることでしょう。
特定技能外国人を受け入れる企業の皆さまや特定技能外国人に支援サービスを提供する登録支援機関の方々へ、よりわかりやすい日本語を使うことで、特定技能外国人との円滑なコミュニケーションが可能になります。そのため、前回の記事では特定技能外国人にやさしい日本語の作り方をご紹介しました。
「やさしい日本語」は、特定技能外国人がより早く理解しやすくなり、円滑なコミュニケーションが可能になり、企業と外国人の双方のストレスを軽減するとともに、特定技能外国人の方々が日本語をより早く学習するなど、さまざまなメリットがあります。
今回の記事では、特定技能外国人の方々にも理解しやすいやさしい日本語の変換例をいくつかご紹介します。これらの例を参考にして、より効果的なコミュニケーションを実現していただければと思います。特定技能外国人を採用する企業や特定技能外国人を支援する登録支援機関の担当者の皆さまが、日本での生活や仕事をより充実させるためにぜひご活用ください。
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変換例➀住所の届出
元の文章
新規の上陸の許可を受けて日本に入国した場合在留カードが交付された方(後日交付となった方を含む。)は、住所を定めた日から14日以内に、在留カード(後日交付となった方はパスポート)をお持ちになってお住まいの市町村において転入の届出をする必要があります。ご家族と一緒に日本で暮らす方については、ご家族の関係(続柄)を証明する文書(本国の政府などの公的機関が発行したもので、婚姻証明書、出生証明書など)が必要となります。
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新規の上陸許可を受けて日本に入国した場合
・住所を定めた日から14日以内に市区町村に転入の届出が必要です。
・届出の際は在留カード(後日交付の人はパスポート)を持参してください。
・家族と一緒に暮らす場合は、婚姻証明書や出生証明書などの
家族関係を証明する公的な文書も必要です。
ポイント:
・伝えたいことを整理して、情報を取捨選択する
・3つ以上のことを言うときは箇条書きを使う
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日本の住所が決まったとき
・住所が決まってから14日以内に、住所がある町の役所に「転入届」を出します。
・役所には、パスポートか「在留カード」を持っていきます。
・日本人ではない家族と住む人は、家族の関係がわかる書類も持っていきます。
ポイント:
・簡単な言葉を使う(難しい言葉を使わない)
・漢字の量に注意して、ふりがなをつける
変換例➁集合案内
元の文章
会社指定の作業服、ヘルメット、手袋を着用して、昨日と同じ時間に集まってください。
昨日と同じ時間に、
・会社指定の作業服 ・ヘルメット(頭を守るもの) ・手袋
を持って集まってください。
ポイント:
・3つ以上のことを言うときは箇条書きを使う
・外来語はほかに適切な表現がない場合のみ使う(説明を補記する)
☟
2020年〇月〇日8a.m.に、
・会社が決めた作業服 ・ヘルメット(頭を守るもの) ・手袋
を持って会社に来てください。
ポイント:
・曖昧な表現を使わない(はっきりと時間表記する)
まとめ
今回の記事では、特定技能外国人にもわかりやすい日本語の作成の流れおよびポイントにより具体的な変換例を紹介しました。
次回の記事では、引き続き特定技能外国人に役立つ、さらに具体的な変換例を提供します。日常のコミュニケーションやビジネス文書、専門的な分野においても、外国人にとってわかりやすい表現方法を紹介します。カタカナ語の避け方や略語の活用、具体的な例を交えた説明方法など、実践的なアプローチをお伝えします。
特定技能外国人との効果的なコミュニケーションに役立つ具体例を提供し、より多くの皆様に日本での生活や仕事をより充実させるお手伝いをしたいと考えています。引き続き、特定技能外国人にもわかりやすい日本語の変換について、お役立ち情報をお届けする予定ですので、どうぞお楽しみにしていてください。