特定技能外国人をオンライン面接する際の注意点、メリットデメリットについての解説
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新型コロナウイルス対策として、オンライン面接ツールを導入する企業が増えていると思います。自社でも導入したいけれど、本当に「直接会わずに採用の可否を決めることができるのか」と、不安に思われている採用担当者の方も多いのではないでしょうか。
特に、外国人労働者の方を採用したいと考えている企業にとって、オンライン面接を実施することは、言語の問題やビザの確認などいろいろと懸念点があると思います。
今回は、オンライン面接で気をつけるポイント、メリット、デメリットについてまとめています。オンラインツールの導入をご検討されている方は、是非参考にしてみてください!
また、特定技能の外国人材を面接する際に注意するべきポイントは、以下の記事で解説しています。オンライン面接の基本を確認した後は、特定技能に特化した面接の進め方について理解を深めていただけると良いのではないでしょうか。
目次
オンライン面接とは?
そもそもオンライン面接とは、直接会って対面で面接をするのではなく、PCやスマホのアプリなどを使ってネットワーク回線を通して行う面接のことです。もちろん、アプリのインストール、アカウントの登録が不要なツールもあります。
記事の最後にオンライン面接ツールについての比較表を作成してあります。企業、求職者の条件に合うような最適なツールを選ばれる際の参考にしてみてください。
オンライン面接の背景
数年ほど前からオンライン面接を導入している企業はありましたが、一部の企業でしか使用されていませんでした。特段の事情がある場合やネットワーク回線関連の環境が整っている企業以外は、対面での面接が主流でした。
しかし、最近は新型コロナウイルスの影響で、人との接触をなるべく減らす動きが加速しました。対面の面接も例外ではなく、できる限りオンラインでの面接を実施することにしている企業も増えているようです。
Googleトレンドで「オンライン面接」と調べてみたところ、今年の2月辺りから検索数が格段に伸びています。
引用:Googleトレンド(https://trends.google.co.jp/trends/?geo=JP)
さらに、株式会社UZUZが取引のある企業を対象に行った「採用活動状況」の調査では、40.3%の企業がオンライン面接を実施していることがわかりました。


また、業種によってオンライン面接の導入率が大きく異なることがわかりました。特に、インターネット、金融業界、人材業界において面接のオンライン化が進んでいるようです。
引用:「UZUZ契約企業向け採用活動/WEB面接導入の実態調査|新型コロナウイルス感染拡大に伴い、若者の雇用機会が激減」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000043.000022432.html)
人々の関心も、オンラインで完結できる手順へと移行しているのではないかということが統計的にも判断できます。
それでは、実際にオンライン面接を導入する際に気をつけるべきポイントについて解説していきます。

オンライン面接のメリット
1.求職者の方の時間短縮、交通費等のコスト削減に繋がる
面接を受けるまでには、交通機関を使って面接会場までの往復移動、交通費がかかってしまうなど求職者の方にどうしても負担が多くなりがちです。遠方だと泊まり込みで出向かなければならなかったりと、面接を受けるだけでも相当な時間と労力を有する場合があります。そのため、オンライン面接を導入すると遠方の求職者の方と面接を実施できる機会を増やすことができます!
求職者の方の心理的、身体的、金銭的な負担を減らすことができることが、オンライン面接の一番のメリットではないでしょうか。
2.面接を録画することができ、面接内容を後で検討しやすい
多くの面接ツールに録画機能がついています。そのため、後で面接内容を見返したり、面接官以外の方が面接風景や会話の内容を確認することができるため、客観的に求職者の方を判断しやすくなります。
3.面接を受ける外国人求職者のハードルが下がる
個人差にはなりますが、オンラインのほうが緊張しにくい求職者の方もいらっしゃると思 います。自宅など自分が慣れている環境の方がリラックスした状態を生み出し、求職者の方の本来の性格や価値観を知ることができるかもしれません。その結果、ミスマッチを防ぐことにも繋がります。
オンライン面接のデメリット
1.表情や声のトーン、人柄が伝わりにくい
先ほどの注意するべきポイントでも述べましたが、オンライン上だと実際の部屋よりも画面が暗く映ってしまう可能性があります。お互いに暗い印象を抱いてしまい、本来であれば伝わるはずであった人柄なども上手く伝わりにくい部分が生じます。また、画面越しのため、顔の表情、ジェスチャーなども対面に比べて伝わりにくい点がデメリットでしょう。
2.会社の雰囲気を伝えづらい
対面の面接では、求職者の方に職場まで来ていただき、面接を行う場合が多いと思います。その場合、求職者の方が本人の目で職場の雰囲気などを見ることができるため、働く姿をイメージしていただけやすくなります。
しかし、オンライン面接では、どうしても直接職場を確認することができません。そのため、あらかじめ職場や社員の方の写真を用意しておいたり、動画で社内の風景を撮影しておいたりするなど、工夫を施す必要があります。
3.面接ツールの導入費用、事前準備に時間がかかる場合がある
面接ツールには無料のものも多数存在しますが、より高品質、高性能でオンライン面接に特化しているツールは、その分導入コストがかかります。
さらに、注意するべきポイントでも述べたように、求職者の方に事前に説明を促したり、面接官にも使用方法を説明したりと準備に時間がかかるというデメリットがあります。
また、面接のすべてをオンラインで完結してしまうと、お互いに深いコミュニケーションが取れなかったり、本人の人柄を把握しきれなかったりと一定のリスクも伴います。
そのため、1次、2次面接はオンラインで実施し、最終選考は対面で行うなど両方の利点を取り入れた仕組みを構築することが重要です。
オンライン面接で【企業側が】気をつけるべきポイント
1.事前準備をしっかりと行っておくこと
対面での面接とは違い、オンライン面接では事前の準備が非常に大切です。時間通りにスムーズに面接を行うためにも、確認しておくべきことがいくつかあります。
①オンラインツールの接続方法を事前に求職者に共有しておく
- 面接で使用するオンラインツールに接続するためのURL、パスワードなどの共有
- 面接に使用するツールを、求職者の方に事前にダウンロードもしくはアカウントを発行しておいてもらうこと
- 海外在住の外国人と面接を設定する際には、相手国の時差にも注意して日時を設定すること
また、求職者によって日本語のレベルはバラバラだと思うため、
あらかじめ設定から面接当日までの手順をわかりやすく伝えておきましょう。
②オンライン面接ツールでの面接方法を身に着けておく
- 会社の説明などで使用する資料の確認
- 面接官が、面接で使うオンラインツールの接続手順や画面共有設定に慣れておくこと
面接官の方がスムーズに進行を行うことで、求職者の方も良い印象を持たれるはずです。
2.面接時の周囲の環境
面接では、イヤホンなどを使って周囲のノイズが入らないように配慮することも大切で す。最近のイヤホンは非常に性能がよく、小さな音でも拾ってしまうことがあります。
そのため、求職者の方の質問に対する回答を聞き逃さないためにも、できるだけ静かな環 境を用意しておくことも大切です。
また、オンライン上だと実際の部屋の明るさに比べて画面が暗く映ってしまい、面接官の方が暗い印象を持たれてしまう可能性もあります。できるだけ部屋の明るい場所を選んだり、表情がよく見えるように画面が暗くなりすぎない配慮も必要です。
3.面接時の注意
ネットワーク回線を用いて面接を実施するため、Wi‐fiの環境が面接の質を保証するといっても過言ではありません。スムーズなコミュニケーションを行えるよう、面接に使用するWi-fiのネット回線を事前に確かめておきましょう。ネット回線の通信速度は、bpsという単位で表されます。高品質な面接を保ちたい場合、最低でも500Kbps、高画質・高音質を保ちたい場合は1.2Mbps程度の速度が必要だといわれています。
また、面接中にミュート設定(音声を拾わない設定)になっていて相手に声が届いていない状況、共有画面が上手く切り替わっていない状況が起こる可能性も十分に考えられます。そのため、こまめに相手方に確認を取り、意思疎通がうまく行えているかも面接中に確認するようにしましょう。
オンライン面接で【求職者に】伝えておきたいポイント
続いて、求職者の方に気をつけていただきたいポイントについて解説します。
1.求職者側にもWi-fi環境の準備をお願いする
オンライン面接では、自分だけのネット回線だけではなく相手方のネット回線の環境も影響します。
特に海外など遠方の方と面接を行う場合は、日本とは違う回線を用いているため通信速度が大きく異なったり、周囲の環境が回線に影響を及ぼしていたりする可能性もあります。(雨天時、強風時など)
事前に情報を共有しておくと対処がしやすくなるため、当たり前になっている前提確認をしっかり行っておくなど、コミュニケーションを多く取っておくことをおすすめします。
また、特定技能の外国人材などを採用する際、求職者の方で送り出し機関に登録している場合があります。その際は、Wi-fiの環境設定など送り出し機関の方に代わりに設定していただけるサポートがあるので、送り出し機関に事前に問い合わせてみてください。
2.オンライン面接ツールの事前接続確認を行ってもらうこと
面接を実施する側だけではなく、求職者の方にも面接ツールのダウンロード、アカウントの発行などを事前に済ませておいてもらう必要があります。
定刻に面接を始められるよう、面接前に個人的に試す機会を作っていただき、面接ツールに慣れておいてもらうと良いかもしれません。ただ、日本語だと上手く伝わっていなかったり、設定が日本語にしか対応していないものだと操作が難しい場合があるかもしれません。
面接ツール自体が多言語対応になっているかも確認しておくと良いでしょう。
オンライン面接ツールの紹介
最後に、オンライン面接を実施する際に必要な面接ツールについてご紹介します。
ツール | 費用 | スマートフォン対応 | アカウント登録 | インストールの有無 | 品質(ノイズ、高画質など) | 録画・録音、画面共有の有無 | 言語 |
Skype | 無料 | 〇(アプリが必要) | 必要 | 不要(PC) | 接続がやや不安定 | 録音録画、画面共有可能 | 46言語に対応 |
zoom | 無料(有料プランあり) | 〇(アプリが必要) | 企業側のみ必要 | 不要(URLからのアクセス) | 通信回線は安定 | 録画、画面共有、バーチャル背景が可能 | 7言語に対応 |
LINEビデオ通話 | 無料 | 〇(アプリが必要) | 企業側のみ必要 | 必要 | 接続がやや不安定 | なし | 4言語に対応 |
Googleハングアウト | 無料(有料プランあり) | 〇(アプリが必要) | Googleアカウントが必要 | 不要(URLからのアクセス) | 画質の品質がやや劣る | 録音録画、画面共有可能 | 52言語に対応 |
Whereby | 無料(有料プランあり) | 〇(アプリが必要) | 企業側のみ必要 | 不要 | 音質、画質も良い | 画面共有可能、ただし録音は有料プラン | すべて英語 |
Facetime | 無料 | 〇(Apple製品にはインストールされている) | 知り合い登録が必要(電話番号でも接続可能) | Macのみ必要※Widowsには非対応 | 音質、画質、接続も安定 | 録音録画、画面共有可能 | 15言語に対応 |
まとめ
いかがだったでしょうか。
オンライン面接を実施する際に注意するべきポイント、メリット、デメリットについて解説しました。企業側、求職者の方それぞれに合った方法で面接を実施することが大切です。
海外に在住している外国人労働者で、送り出し機関に登録している方は、面接時の環境設定などのサポートを受けることができます。オンライン面接ツールの普及により、日本以外に住まれている方とも手軽に面接ができるようになっていることを実感されたのではないでしょうか。企業、求職者の双方の選択肢を広げることに繋がり、今までよりも視野を広げて採用や就職の機会を提供していくことができればとMUSUBEEでは考えています。
オンライン面接について理解を深めていただいた方は、こちらの特定技能外国人材を面接する際に注意するべきことについて解説した記事を、参考にしてみてくださいね!
